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Take Parts Factory
History

NC旋盤加工の歴史

手動の汎用旋盤から、数値制御の NC旋盤、コンピュータ制御の CNC、5軸複合機、そして難削材加工へ。NC旋盤加工 70 年の進化を、現場の視点でご紹介します。

1950年代:数値制御(NC)の誕生

NC(Numerical Control)の概念は、1952 年にマサチューセッツ工科大学(MIT)が米空軍と共同で開発した数値制御フライス盤によって誕生しました。当時の制御は紙テープに穴を開けてプログラムを記述する方式で、航空機部品の複雑形状を再現性高く加工する手段として注目されました。

1960〜70年代:旋盤への展開と日本の参入

1960年代に NC技術は旋盤分野へ広がり、日本では工作機械メーカー各社が独自開発に取り組みました。1970年代には、現在の OKUMA・MITSUBISHI・MAZAK といったメーカーが NC旋盤を量産化。日本製 NC旋盤は精度と耐久性で世界市場を席巻し始めます。

1980年代:CNC とパーソナル化

マイクロコンピュータの普及により、NC旋盤は CNC(Computer Numerical Control)旋盤へ進化しました。プログラムは紙テープからフロッピーディスクへ、さらにオンラインへと移行。中小企業の現場でも、職人の経験と CNC を組み合わせた高精度加工が一般的になります。当社が創業したのもこの時期です。

1990年代:CAD/CAM と精度競争

CAD(Computer-Aided Design)と CAM(Computer-Aided Manufacturing)の普及により、図面から加工プログラムへの変換が自動化されました。同時に三次元測定機が中小工場にも入り始め、0.01mm から 0.001mm へと公差の世界が深まっていきます。航空宇宙・医療機器・半導体製造装置といった、極限精度を要求する産業からの依頼が急増した時代です。

2000年代:複合機と難削材加工

旋削とフライス加工を1台でこなす複合機(OKUMA MULTUS シリーズ等)が登場し、工程集約と精度向上が進みました。同時に、チタン合金・インコネル・ハステロイといった難削材の加工ニーズが高まり、刃物・冷却・プログラムの工夫で「他社が断る素材を、当たり前に削る」現場が生まれました。

2010年代:5軸同時制御と自動化

5軸同時制御の NC旋盤が普及し、これまで複数工程に分けていた複雑形状を、一度のチャッキングで仕上げられるようになりました。バーフィーダー・ロボットアーム・無人運転を組み合わせた 24 時間稼働も標準化が進みました。

2020年代:AI・IoT・トレーサビリティ

刃物の摩耗をセンサーが検知し、加工条件を自動調整する AI制御。加工履歴をクラウドに記録するトレーサビリティ。航空宇宙・医療機器の現場では、いつ・どの機械で・誰が削ったかまで追跡できる体制が求められます。当社もデジタルと職人の経験値を組み合わせ、JAXA 認定基準の品質を支えています。

これからの NC旋盤加工

人手不足・高齢化・難削材ニーズの増加。日本の精密加工は、単なる量産競争ではなく「技術の継承」と「他社が断る素材への対応」が差別化の軸になりつつあります。創業以来、難削材 NC旋盤加工に専念してきた当社は、これからも「図面1枚から、世界に1個の精度を」削り続けます。

当社の保有設備については 設備一覧 をご覧ください。NC旋盤加工そのものの基礎については NC旋盤加工とは のページで解説しています。